2001年8月11日(土)〜15日(水)
L長南・古川原・望月
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八久和。憧れの八久和である。
そのころは沢も雪山も単独行で、そのどちらにも単独の限界を感じていた時期でもあった。
8月11日(土) 曇り時々晴れ
フタマツ沢手前でアクシデント発生。フタマツ沢への下りで望月君が足を滑らせヤブに消えた。普通ならそこで止まる場面だが、運悪くその下が崖で止まらずに消えた。
どうやら3mくらいの滝壷に左岸の6mくらいの壁から落ちたようで斜面を合わせると10mくらいは落ちたようだ。幸いなことに滝壷だったのと滝壷の底が砂に埋まっていたので、うまく着地できたようだ。しかし着地時に滝壷に渡っていた倒木で胸を打ったらしいので、両足首の捻挫と肋骨のチェックをした。足は大丈夫だが、肋骨は後から来る場合があるので少々心配だ。本人も落ち着いているし様子を見ながら予定通り行動することにする。しかし何ともなかったのは勿論運もあるが、彼の沈静さと運動神経によるところが大きかった。
水量が少ないようなので、対岸の道に上がらず本流突破することにする。
ノウ沢出合あたりで大休止。竿を出しに行くが私では本流筋は難しいようだ。
1時間くらいで右岸が台地上のところまで抜けれると思ったが、やはり八久和、そうは簡単に通してくれず、泳いだりして手間取っているうちに日が翳ってきてしまった。
逃げ場所を探して急く気持ちと、焦らして怪我をさせぬようにゆっくり行かねばというジレンマに悩みかけた頃、右岸の台地に上がれるポイント見つけた。
結局、小沢の横にビニールシートが張ってあり焚き火もできそうなのところがあったのでここを泊場とした。水もあり焚き火もできるしタープを張る手間も省ける。森の中で薄暗く虫が不快なだけである(翌朝2人はヤブ蚊にかなり刺され顔がブツブツになりはしたが...)。
こうして夏合宿の1日目は終わった。
8月12日(日) 曇り時々小雨
長沢、芝倉沢と過ぎてもまだ八久和は沢というより川である。栃ノ木沢手前のゴルジュも水量が少ないので難なく通過。エメラルド・グリーンの水が美しい。小国沢の出合には幕場敵地があるとガイドブックには書いてあったが、それほどよさそうな場所は見当たらなかった。
平七沢が近づくと登山道から来て帰っていく足跡が目立つようになる。あまり近づきたくないので平七沢すぐ手前右岸の整地された台地でタープを張る。
焚き火と食事の用意を二人に任せて釣りに行く。雨が降ってきたが、泊場近くで20cmを釣り上げ食いがたってる事を確認して本流を釣り上がるが、やはり隠れるところがない本流筋は私には手が出ず平七沢に入る。しばらく遡ると隠れる場所のあるポイントがあり26cmをあげる。
雨も止み焚き火も今日は盛大になる。食当は古川原君、今日はポトフである。これまた重い食材である。まぁ、今回は中俣沢以外で荷物が問題になることはないし、彼らはそれだけ担いでも全然私よりも速いのだから問題ないだろう。
冷やしておいたビールが先ほどの雨で流されてしまった。そんなおざなりな場所ではなかったはずなんだが。無念である。
8月13日(月) 曇り時々晴れ
今日は西俣沢出合の手前までだが、早めに泊場に着いて上流に釣りあがるか、ここからのんびり泊場まで釣りあがるか悩むところだが、相談の結果、後者で行くことになった。
このあたりまで来ると身を隠せるポイントも出てきて、32cm,30cmと久しぶりの尺オーバーを釣り上げる。初挑戦の望月君も30cmといきなり尺物デビューである。あと23cmを釣って呂滝手前まで行くと、珍しく堂々釣りの古川原君が巨体を縮めてトロ場の左壁の上から竿をだしている。近づいてみると、40cmの大物をバラしたらしくしきりに悔しがっている。右からそぉ〜と覗いてみるが、確かに40cm級の巨体が何体か窺える。竿を出してみるがすでに気づかれているようで見向きもされない。
古川原君は糸を切られボットンと落としたらしい。糸の太さを聞いてみると0.8号!!そりゃぁ無茶だよ、古川原君。ちなみに私は道糸3号に5号のチヌ針の直通し。
呂滝は右から巻いて枝沢から降りる。しばらく遡って左岸の砂地の河原を泊場とする。
今日は刺身とイワナ汁。チヂミにポテトサラダとマーボー豆腐。乾燥物ばかりにイワナが加わったおかげで豪華になった。
8月14日(火) 晴れ
西俣沢を分けるとゴルジュっぽくなり東俣沢を分けて沢は右に曲がる。5m前後の滝が幾つか出てくるがどれも簡単に直登。大きな釜が現れるが左からへつり気味に泳ぎ這い上がる。ザイルも出さなくていいしザックも背負ったまま泳ぐので頗るはやい。ただ朝の8時前に泳ぐのはやはり寒いが、日も昇り天気も上々、明るい沢筋なので気分がいい。
15m大滝でアクシデント。カメラのフィルムを入れ替えて大滝の写真を撮ろうと振り返ったら、なんと古川原君がザックを背負ったままフリーで左壁にとりついているではないか!!後で死ぬほど怖かったと言っていたが、あの高さになると直登するときはザイルを引いて支点をとる準備をしていくこと。厳重注意である。
そもそも落ち口の様子もわからない滝を何の登攀準備もせずに登るのは論外である。あとルートとりに不安があるときはザックを置いていくこと。以後気をつけるように。
S字峡手前から雪渓状になるが途中がところどころ切れていてイヤな感じ。まず行けるところまで雪渓を登ってみるが、かなり高く降りられそうもない。S字峡の中まで一度途切れた雪渓がつながっているようにも見えるが、中でズタボロになっていたら戻れもしないので巻くことにする。
左岸の潅木が一番低くまできているところで雪渓から登る。そのままS字峡のカーブ部分をトラバースしながらショートカットして枝沢から降りようという腹積もり。勾配が急な場所での腕力トラバースなので結構疲れる。途中から雪渓の切れた部分が見えたが高さは10m以上ありそうだ。降りようなんて思わなくて正解だった。上流を見ると連瀑帯が望めた。すごい眺めだ。100m強の高度差をひとつの滝のように落ちているように見える。とてもここからでは登れるようには見えない。枝沢へは草付を避けて下り、そのままザイルなしでクライムダウンできた。2時間くらいかかるかなと思っていたが1時間弱で巻き終わる。
いよいよ連瀑帯に入るが、古川原君は大滝以来慎重になりすぎていて、登れるよと言ってもどんどん巻いていく。
スダレ状の滝を越え二俣を左に入るとあたりは草原状になり、水がきれるあたりで草原に上がり大休止。念願の八久和源頭部は少々あっけなっかたが、それでもひとり熱いものと笑いを押し殺すのに苦労した。
あとは登山道を以東岳を越えて大鳥池まで行くわけだが、さすが平均年齢26歳弱のパーティの足は速い。登りにかかってもスピードは落ちず、なんと集中時間に集中場所についてしまった。30分ほどして小屋でビールを買ってきてくれた佐藤パーティもやってきて2パーティながら無事集中できた。
8月15日(水) 晴れ
泡滝ダムのバス停で河原に降りみんなで行水。松ちゃんが昨日調子が悪く残したビールを出してくれて回しのみしてバスに乗り込む。
なぜか上田沢の集落のはずれでバスの乗り継ぎ。炎天下のアスファルトの上で自販で買ったコーラでコークハイを松ちゃんが作り飲み始めると、調子がついてしまい、関さんが上田沢の集落まで炎天下の中、ビールを買いに走ってくれて宴会モードにはいってしまった。 |
フタマツ沢から本流に降りる。今年は水量が少ない。
八久和だ
水量が少ないので山道を行かず本流を行く
泳ぎまくる
2日目になっても八久和はまだ川である
水は綺麗だ
栃ノ木沢手前のゴルジュを泳ぐ
エメラルド・グリーンの水が美しい
コマス滝あたりまでくると再び人気はなくなる
呂滝
今日のテン場はもうすぐ
西俣沢を分けるとゴルジュっぽくなる
朝の8時前に泳ぐのはやはり寒い
雪渓がでてきた
この先沢はズタボロ雪渓で埋まっている
遙かかなたに連瀑帯が...
連瀑帯を越えると...
そこは至福の場所
ここに来たかったんだ... |
11日 11:10林道終点−12:30スズクラ沢13:30−14:10フタマツ沢15:00−16:30ノウ沢出合17:00−19:00B.P.
12日 B.P.9:00−9:20長沢−11:00小国沢−12:00小赤沢12:30−13:00茶畑沢14:00−16:00平七沢出合手前B.P.
13日 B.P.8:30−9:20岩屋沢出合−10:00オツボ沢−10:20(巻き終り)10:50−11:30コマス滝−14:30呂滝15:30−16:00B.P.
14日 B.P.6:30−7:00西俣沢−7:10東俣沢7:40−8:2015m滝上−9:30C.S.6m滝9:40−10:50S字狭手前S.B.−11:20二俣11:50−13:00奥の二俣13:20−登山道14:30−15:40以東岳−17:00東沢出合
15日 (この日のコースタイムは記録せず)