2001年5月13日(日)
L増田、長南
岳人の3月号に紹介されていて、観光地でありながら穴場的で骨のありそうな沢だったので行ってみることにした。
朝早い電車に乗って甲府駅で降りる。時間節約のため、タクシーで板敷渓谷入り口まで入ることとする。快晴に昇仙峡の白い岩盤と新緑がよく映えている。
トンネル手前の道路脇から板敷渓谷大滝まで遊歩道が続いている。大滝は手前に小滝を有する25mの豪快な滝で、直登は無理。岳人の記事には滝の左を巻いたように書いてあったので左の斜面に取り付いてみたが、立っていて悪い。上部は壁になっていて相当困難そうなので、あきらめて懸垂で降りることにした。大滝のところでアベックがいちゃついている。(そこは愛を語り合う場所じゃねえ、高巻きルートを考える場所だ、バカヤロー)
振り出しに戻ってやり直しだ。橋まで戻って右岸の斜面に取り付く。急斜面を登り枝尾根に出ると道がついている。この道は上部の二俣から続いているらしいのだが、能泉湖に向かってまっすぐ降りていて、固定に沈んだ集落の人々が使っていたのかもしれない。しばらく登って大滝上の壁を越えたと思しきあたりからトラバース気味に下降する。釣り人のつけたものか、ずっと踏み後がついている。最後はがれ場を下って10m滝の上に出た。大滝から10m滝までの間は残念ながら様子がわからなかった。
ここからゴルジュの中に滝が次々出てくる。左岸から支流を合わせた上に15mの滝。これは右岸を巻く。次の2段15mの滝はその上部の20mの滝と一緒に右岸を高巻いた。3mの滝を過ぎると河床が滑になり、次に3段15mの滝が現れる。これは左右どちらからでも巻ける。われわれは登りは右岸を、下りは左岸を巻いた。右岸を巻くとしっかりした踏み跡にぶつかる。これが上部の二俣まで続いている道か。次の10m×5mの斜瀑、3mの滝を過ぎると滑になる。ところどころ小さな釜があり、岩魚の魚影を見る。天気がよく温かいので、水の中をジャブジャブ歩くと気持ちがいい。
しばらく歩くと上部の二俣となる。計画では右俣をつめる予定であったが、疲れたのでここで打ち切り、右岸についている小道を出会いまで戻ることとする。右俣を見に行った長南さんによると、小さめのゴーロの上を水が流れているとのこと。左または二俣上の台地から覗いただけだが、まだ少し滑が続いていそうだ。
下りの道は所々不明瞭で、ついに見失ってしまい、15m滝の下から稜線に向かって道を探しながら登った。稜線からの下りでもと来たところを通り過ぎてバックウォーターに直接降りそうになり、時間をロスしてしまったが、明るいうちに入渓点に戻ることができた。
感想
最初の大滝の高まきルートは、大滝のすぐ左は上部の壁が立っていて厳しい。出会いまで戻ってのルートは踏み跡がしっかりついているものの、所々急斜面のトラバースがあり、初心者は要注意。滝の多くは直登が難しいが、高巻きは容易。
沢全体の印象としては滑や滝がきれいで、なかなかよいところだった。地形図から判断して上部は穏やかな流れで、問題となるところはなさそうだ。春合宿前の泊り山行としていいかも。
合宿疲れにもかかわらず付き合ってくれた長南さんと、好天に感謝。
《コースタイム》
入渓点(橋の袂)(11:10)〜10m滝上(12:15)〜二俣(14:00〜14:50)〜稜線(16:30)〜入渓点(17:30)
《参考データ》タクシー代(甲府駅〜板敷渓谷入り口)5140円