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南会津・二岐山

2000年3月4日(土)〜5日(日)
L戸ヶ崎、長南、小坂


3月4日(雨のち雪)
東武鬼怒川線の朝一快速から会津線に乗り継ぐ。車窓から見える山々の一角にぷるんぷるんと2こぶの目立つ山=二岐山が見える。湯の上温泉駅に着いたのが10時過ぎで、駅周辺を俳個してからタクシー(キャリアなし)に乗る。会津高原付近には雪がたくさんあったのに、こちらは見るからに少なくて心もとない。運転手さんの話では、10日くらい前にたくさん降ったきりだという。
丑ヶ曽根の集落で除雪は終わり。小雨がちらほらと降りいやな予感がする中とにかく上の台地までいって行ってみよう。地図上の林道は北面の山麓を巻くように付いているが、地図にない枝線が山の上部に向かって付けられている。これを採らずに地図の通りに進むとまた枝線が出合う。上部には何か建物が見えるので、地図に照らしてそこが上部の台地の近くと判断して枝線に入る。
枝線は結局我等の目指す11OOm付近の台地まで続いていた。雨はほとんど止んでいて気にならない。あとは快適な幕場を探すだけだ。二岐山一帯は伐採が進み、その後ほったらかしの二次林が多いため、気分のよい適地を探すのに苦労する。西面の粗雑な二次林帯を南に向けて、ひたすら進むとようやくブナの林に出た。しゃぶしゃぶ、しゃぶだしのスープ。

3月5日(くもりのち晴れ)
幕場から上は傾斜が強い。景色も曇り空では見えないだろうということで、頂上を回り込んで二岐温泉にいくことで意見の一致を見た。男女川源頭右岸の滑降は下部の雪が少ないので今回はパス。ブナの林をスキーで通る。このわずかな時間がたまらなく好きだ。
那須から男鹿山塊に連なる山並みが一望でき、まことに清々しい。買ったばかりのビーコンでキジ場当てごっこなどして楽しい一時を過ごす。
日差しが強まると雪が重くなるので、のんびりしていられない。二岐温泉への下降点に向けて滑る南面の緩斜面がこの山行の正のクライマックス。が、これは長く続かない。二次林のためやぶっぼいところが多くなり、重くなった雪にまとわりっかれ思いどおりにならなくなる。ここをエンジョイできるようになれば、次のレベルに進めるのだが。

二岐温泉への下降点はどこだろうかと思案したあげく、やや急な斜面を下降すると地図にない林道に出合う。これを使ってしめしめと滑走するが、途中で見失ってしまう。2階に上がって梯子を外された様なものであるが、気を取り直して二岐温泉の北西の急斜面を果敢に無理筋スタイルで滑降する。
しかし、非常に危険なのと、雪が重いのと、やぶっぼいのとで皆がつぼ足になってしまい、1人で粋がっていたトガもとうとうつぼ足に。雪質が良ければ雪崩の巣だよここは。
我等は沢に出たが水がほとんどないので沢筋に沿って歩く。こんなところへ2度と来るものかとぶつぶついいながら尚も進むと車道に出た。

車道をとぼとぼと歩き、目指す二岐温泉に着いたら、先ず立派な看板で『日本秘湯の会』会長の経営するあすなろ山荘へ。しかし、ここは冷たい。髪を後ろに結ったおじさんを見かけたら要注意。この宿の人々は明らかに山屋を毛嫌いしていると思われる。せっかく下った長い坂道を登り返して、次に立ち寄った大和館。停電でビールも飲めないけれど、登山のパンフまで備えていてあったかな雰囲気のここが良い。

湯の上温泉のタクシーを呼び、昨日とおんなじ運転手さんに乗せてもらい、話の弾んだ南会津の山スキーの顛末はこれでおしまい。(記:戸ヶ崎)


<<コースタイム>>
3月4日 湯の上温泉(11:00タクシー)〜(11:30)丑ヶ曽根(12:00)〜(14:00)林道終点〜幕場(15:00)
3月5日 幕場(10:00)〜下降点(13:30)〜二岐温泉(15:00)

<参考>
地形図湯の上温泉、甲子山
交通会津鉄道湯の上温泉駅から丑ヶ曽根までタクシー利用。2,000円。帰りは二岐温泉から4,500円。
技術ルートファインディング=3危険判断=3滑走技術=3登り体力=2(5段階、個人的な見解)
興味度篤志家向き