1999年7月17日(土)〜19日(月)
L宗像・戸ヶ崎・長南
この山域の沢は、はじめはチャラ瀬、たまに滝があって最後にヘビが鎌首を持ち上げるかのように高度を上げていく、という共通する様相を呈しているが、大横川もだいたいにおいてそういう沢である。ただ他と違うところは下部のチャラ瀬はゴルジュになっており、最後の急峻な詰めあがりには多数の滝を抱えている。その数は50とか100とかいう記録も見られる。
下部のゴルジュは両岸が立っているだけで水量も多くないうえにチャラ瀬なので何も問題ないが、屈曲部や固い岩盤帯になると悪場となる。すなわちこれが下部の核心部。
初めの核心部は二又手前のゴルジュ帯。狭いゴルジュを水に浸かりまたはへつりながら滝釜を越えて行くと出口に8mの直瀑。空身で右のバンドからザイルを引いて行くがぬめっているのと最後がかぶり気味なので無理せず戻り、一つ滝下から左岸に取り付く。あまりよろしくないのでザイルをひいてトラバース。懸垂一回で沢に戻る。
すぐに二又。天気はやはり悪い。いつ降ってもおかしくない空模様。
いくつかのゴルジュを過ぎて右に屈曲するところに8mの滝。左岸の階段状を登り滝上にトラバース。右から2段30mの枝沢が合わさり再びゴルジュへ。釜と滝を越えて10mは左岸を直登。
ゴルジュを左に曲がった奥に30mの滝。ここが第2の核心部。高巻はかなり手前になるので取り付いてみる。中間部で水流をかぶり上部が見づらい。ルートが取りにくくしばし逡巡したが、把握できたので水流に入り直上。ハーケンで支点をとり登りきる。
後続を確保して荷揚げをする。登ってみれば存外簡単であった。戸ヶ崎さんによるとそれほど戻らずとも巻けたらしい。
二又で昼飯。すぐにスノーブリッジが見えている。このスノーブリッジをくぐった先からが滝のオンパレード。多すぎてよく覚えていない。中間部あたりでもう一度スノーブリッジに阻まれる。あまり安定しているようには見えない。宗像さんが左岸の枝沢で空いているところを経由しながら潜って行く。見えなくなったが抜けた様子なのでそれに倣って行く。二つ目の枝沢からスノーブリッジに上がる。斜面の草付きにウド。戸ヶ崎さんとアイスハンマーを持って斜面に取り付く。このあとスノーブリッジから降りる時に草付きトラバースでもアイスハンマーを使い、今回はハンマーとしてウド掘りとしてバイルとして大活躍である。
ウドは白いところこそ少なかったが味噌漬けにはちょうどいい大きさだった。
ウド休憩の後、スノーブリッジ上を三又の真ん中に草付きをトラバースして降り立つ。この先もそれほど大きな滝はないが3-4mの滝でもかぶっていたりツルツルで登れないものもある。我々が手を延ばしても落ち口に届かないものだけを基準に数を数えてみたが、この連瀑帯の滝の数は詰め上りまで34を数えた。やれやれである。
詰めは藪漕ぎもほとんどなく、腰ぐらいの草と灌木帯を抜けて登山道に出る。小雨の中を槍ヶ先経由で新倉見に降り、雨なので中山平温泉の自炊棟に泊まり次の日に帰路に着く。(記:長南)
<<コースタイム>>
林道終点6:40-7:30二又-11:00(30m)滝上11:30-12:00SB-14:30登山道-16:00槍ヶ先-16:50登山口
中山平温泉(自炊)\3,500-