1999年4月3日(土)〜4日(日)
L戸ヶ崎・増田・長南
ビール(2400ml)、日本酒(500ml)、焼酎(720ml)、ワイン(白720ml・赤500ml)、ウイスキー(350ml)。
3名の一夜の酒量である。別にドンチャン騒ぎになることもなく、それらはすべて静かに飲み干されていった。ただ私の記憶が正しければの話だが、何かが雪の中のブナの袂で平泳ぎのように踊り、テントの中ではエビのように踊っていた。とても楽しそうに。幽玄なブナの森の魑魅なのか魍魎であったのか。どちらであっても不思議ではない場所であった。願わくは魍魎であって欲しいが。
そんな場所へ3人で出かけていったのは、尾瀬の南の縁から山ノ鼻田代目掛けて滑り込もうという目論見からであった。毎度のような3人に思えたが、このメンバーでの山行はなんとはじめてであったらしい。計画は何度かあった。年末の八ヶ岳、これは私がドタキャン。春の仙ノ倉北尾根、歯痛のため湯沢駅で増田さんリタイア。南会津の山スキーは悪天で中止。なるほど。しかし新鮮味は全く無いな。
前日、冬路沢左岸の林道を戸倉スキー場を過ぎるあたりからスキーを履き、田代原を過ぎた辺りから冬路沢に一度滑り込み、徒渉して白尾山に向かって登りかえす。途中からトラバース気味に富士見峠を越えテントを張った。富士見峠あたりはシュプールがかなりあったがみな林道から来ているようだった。
翌日は魑魅に祟られたか、かなり遅い出発になってしまった。
稜線の雪原を気持ちよく鳩待峠の方向へ。横田代あたりでシールを外して滑りはじめる。樹林帯に入るまでは風に固められたアイスバーン気味の斜面であったが、樹林帯に入ると雪質が良くなり樹間を緩やかに縫いながら滑る。メッケ田代まではあっと言う間に着いてしまう。遅出のため時間的にはここで戻るタイミングであったが、3人とも今の夢心地をもう一度味わいたくてとうとう山ノ鼻を目の前に見る1593mの小台地まで来てしまい、最後の斜面に名残を惜しんで昼飯を食べて引き返した。
来た道を引き返すわけだが、行きはよいよい帰りはこわいで、テントを撤収して富士見峠から滑り降りる頃には雪は陽に融かされシャーベット気味で、加速がつくとうまくスピードをコントロールできずに顔面から何度か突っ込んだあとにザックに打たれ軽いむちうち状態になってしまった。
ともあれ、今年一番の山スキーであったことには間違いない。(記:長南)
<コースタイム>
4/3晴れ 尾瀬戸倉スキー場11:30-12:30富士見下山荘跡-徒渉点14:00-15:30富士見
平-15:45テン場
4/4快晴 9:30-10:00横田代-10:30メッケ田代-11:00山ノ鼻上1593m11:30-12:00メッ
ケ田代-12:30横田代-13:15テン場14:00-15:00徒渉点-16:00田代原-16:40富士見下山
荘-17:15尾瀬戸倉スキー場