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今夜の番組チェック

南会津・大杉岳

1999年3月20日(土)〜22日(月)
L戸ヶ崎・満田・増田・長南・小坂


地形図:燧ヶ岳
交通:会津鉄道会津高原駅から檜枝岐行きバス、終点下車。1,710円
技術:ルートファインディング=3 危険判断=3 滑走技術=2 登り体力=2(5段階、個人的な見解)
興味度:ブナ林派向き

3月20日(雪)
 お彼岸の山は荒れる。ご多分にもれず、今日から下り坂になるらしい。降っているのが雨ではなく、雪であることが救いと言える。今年の冬は極端な暖冬だそうで、そのせいもあってか檜枝岐周辺の残雪は少ない。私の記憶によれば、例年の5月頃の景色だと思う。
「開山」で断ちそばを食べてから出発。国道352号線は除雪されていた。スキーを担いでてくてく歩く、その脇を車が行き来する。単調な車道歩きは飽きる。除雪は七入まで、そこに何台か四輪駆動車が来ていた。ゴキブリ(私はこれをスノーモービルとは呼ばない。)も目についた。関わりにならないことを願いつつ先へ進む。
 七入からは斜度が増し、じくざぐに変わる。傾斜のない車道と別れて樹林に入ると、雪質がさらさらで私のはげシールは全く効かない。やむなく車道を行くが、かなり遠回りしてしまった。車道歩きは疲れる。ゴキブリもいた。

3月21日(晴れのち雪、風強し)
 ブナ平は静かで落ちつきがある。午前中は天気もよいそうなので大杉岳へ行けそうだ。ブナ平の北端、大杉沢出合を目指す。ダケカンバが美しい。
 沢は流れが出ているが、所々埋まっていて渡渉できる。大杉沢左岸尾根は広くなだらかで登りやすい。前方には大杉岳、左手には燧ヶ岳がはっきり見える。上に行くほど風が強くなるが、頂上までは行けるだろうと思っていた。下でエンジン音が轟く。
 熊の踏み跡があるので興味本位でたどってみると、20m先の木の根元に消えていた。と言うことは・・・・・
1700m付近で急に風が強まり休息もできないほどだ。地形よりは時間的な変化だろう。これ以上進むのは危険なので引き返すこととする。高度を下げ、尾根の西側へ滑り込むが風はなかなか弱まらない。更に下りて、風の落ちついたところでシールを外す。
さらさらの新雪のおかげで面白いようにターンが決まる。末端は、大杉沢左岸の縁に沿って進み、適当な場所を渡渉する。
 ブナ平は静粛である。上での強風がうそのように。早めに下りたので時間がたっぷりある。しかし、時間に見合う酒が足りない。辺りを散策し、滑っては登り、薪を集め、ビールの為の環境を整えた。雪のため、焚き火はしなかった。
 その晩、50cmの積雪。

3月22日(吹雪)
 夜半より大雪。車道はラッセル、滑らない。そこで車道の北端から滑り込む。下の車道の屈曲点に出てからもう一度滑り込むと七入手前の車道に出た。快適な滑降で、重荷を背負った状態での良い練習になったと思う。
 今回の山行で、一番苦しかったのは七入から檜枝岐までの車道歩きだろう。ほとんど滑らないうえ、吹雪が直接当たるので辛かった。この区間は下りのほうが時間がかかったほどだ。
 吹雪の檜枝岐はひっそりとしている。第一共同浴場で温まり、そばを食べそこなって(バスの時刻のミステリーによる)代わりにそばがきを頬張り、居酒屋風のバスの人となるのであった。なお、鯨の缶詰は美味である。(記:戸ヶ崎)


≪コースタイム≫
3月20日 会津高原(0940 バス) 〜(1110)檜枝岐(1240)〜(1400)七入(1410)〜(1610)ブナ平
3月21日 ブナ平(0915) 〜大杉沢出合(0945)〜左岸尾根1700m(1100) 〜大杉沢出合(1150) 〜周辺散策〜(1300)ブナ平
3月21日 ブナ平(1000)〜七入(1130)〜(1310)檜枝岐(1510)〜(1640)会津高原

感想

ぶな平は文字通りぶなの大木に囲まれたなだらかなところだ。平らだからスキーの練習にはちょうど良い。枯れ枝もいっぱい落ちているので、風がなければ焚き火も可能だろう。ただ、時々林道を走るスノーモービルの音がうるさい。スノーモービルのことを戸ヶ崎さんは「ゴキブリ」と呼んでいた。なるほど。
2日目は大杉岳を目指したが、強風のため途中で撤退。登りの途中で熊穴を見つけた。雪の上に残った足跡が大きな木の洞の中に消えていた。冬眠からさめて、動き回ったのだろう。恐ろしくなって、そそくさと立ち去った。
下りはシールをはずして斜滑降を繰り返しながら降りてきた。少しは巧くなったような気がする。ぶな平に降りてもまだ十分時間が余っており、ぶな平を散策した。緩い下りを快適に滑ってテン場に戻った。
私と小坂さんは焚き火の準備にかかったが、風があるため断念。スキーの練習にいったメンバーも戻ってきてやることもないので、少し早いが14:30頃から酒を飲み始めた。二日間も一緒にいると話すこともなくなって、昔見たテレビや映画の話に花が咲く。
翌日は吹雪の中の下山となった。背中のテントが凍りついて2倍ぐらいに膨らみとっても重い。七入り〜檜枝岐間の滑りは嫌気がさすほど長かった。檜枝岐の温泉が身にしみてうれしかった。(記:増田)