1999年7月31日(土)
L佐藤、越山、蔵前、満田、鈴木
7月30日深夜2時過ぎ、関越道・水上ICを降りて高速道路にからみながら阿能川の谷筋をさかのぼり、晧晧とナトリウムランプが路面を照らし轟々と疾走する車を吸い込む関越トンネル入口のまさに真上にある車道終点に到着する。かなり摩滅しているがかろうじて安政年間建立と読める二つの小さな祠の前に手を合わせてテントを張り、大急ぎで酒を飲み就寝。
翌朝、暑くて早くから目が覚め8時前に水を求めて出発、吊り橋を渡り右岸をしばらく道を辿ったのち沢におりる。さっそく白くきれいな多段のナメ滝やナメ床が4個所ばかり続き、雲一つない快晴の下で沢をおおう緑のトンネルを縫って降り注いでくる木漏れ日にまだらに染め分けられて輝いている。そんな高速道路の長大なトンネル直上とはとても思えないとてもすがすがしい気配を楽しみながら登り、下ってくる予定の三岩沢に出発から1時間半で着いた。ここからはゴーロ状の平凡な流れとなり、二俣を左にとってゆく。しばらく行くと3〜5mの滝が出てきて、いずれも思い思いに登れるが若干荒れた感じで水量も少なく、あの三岩沢下流部の流麗さはない。10m程の滝で水浴び、高巻きを終えると源流の様相。さいわい小規模ながらナメ床に水が滑り落ちるようになりきれいだ。少々ヤブを漕いで稜線にあがり、ほどなく13時前に阿能川岳山頂の標識をみつけた。残念ながら稜線北面もヤブが濃く下の方は視界が利かないものの、この踏み跡さえない山に登ってきた者だけへのご褒美ともいえる、俎ーに駆け上がる谷川流域の沢々源流部の眺望を楽しむ。
下山は三岩山まで1時間半のヤブ漕ぎの後、三岩沢を下降する予定だったが私のルートミスでかなり上部で左俣にであう枯沢を下ってしまい、20m近い枯棚を巻きおりて本流に出合ったときに気が付くていたらく。この頃、足も相当張っており山行不足に反省。
メンバーの足をそろえながらスローペースで沢を下り、夕暮れせまる頃再び下流部のナメ床帯に戻ってきて後続を待っている間、あのトンネル入口直上とはとても思えない静寂のなかに響き渡るヒグラシの蝉時雨にしばし浸った。(記録:越山)
《コースタイム》
7月31日 車道終点(8:00)〜二俣(9:50)〜稜線(12:55)〜阿能川岳(13:00)〜三岩山(14:20)〜車道終点(19:00)
* 下流部の遊歩道にはヒルがいるので注意。