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奥利根:楢俣川後深沢〜狩小屋沢(下降)

1998年10月3〜4日
L宗像・増田・長南・戸ヶ崎・越山


10月2日深夜、楢俣ダムサイト駐車場にて「秋の集中」完了。 都合によりメンバーが2人減ったため、明日は前深沢パーティーを解散し後深沢パーティーに合流することになった。 前深沢は昨年遡行した増田さんによるとナメの続く小気味良い沢だったそうであるが、後深沢は宗像さんによっても記録を見ていない沢とのこと。発表されるにも値しないのかとも思われたがまあきのこでも探しながらのんびり行きましょうやということになった。

10月3日、朝寝坊の出発。 幸いゲートが開いており狩小屋沢手前まで車を乗り入れられ2時間近い林道歩きをパス。 楢俣川本流沿いはしばらく山道があるようだが雲一つない秋晴れのもと流れがきらきら輝いているので沢身に誘われる。これがこれが、岩床の幅いっぱいに流れを滑らせ深いエメラルドグリーン色の渓水をたたえた釜を配した典雅な情感あふれる滝々の連続で私達を有頂天にさせる。
ちょうど1時間ほどで後深沢出合に到着、本流はまだまだ明るく美しい流れが続きそうなのに比べ、われわれの行く手は陽があたらず貧相で躊躇するも前深沢を分けて始まる美しい滝の連続が再び有頂天にさせてくれた。水流沿いを左に右に思い思いに登っていくと平流になったのできのこを探しながら三々五々ヤブに分け入る。秋の長雨のせいか収穫は少ないもののブナハリ、ブナシメジ、キクラゲなどを戸ヶ崎さん、長南さんが鑑定し晩のつまみを確保。
中深沢を分け、つぎに二又を右にとる。沢筋も狭くなり適当な平地が見当たらず、夕日に輝く露岩をちりばめた至仏山稜線を仰ぎながらいろいろ物色してまわったあげくに石まじりの草地を大造成してテントを張った。下ごしらえをこらしたブナハリタケのバターいために舌鼓をうった。

10月4日、明け方より雨がときたまぱらつきすっきりしないものの沢はナメ床状になり数え切れないほどの小滝をかけながら高度を稼ぎとって行く。やがて階段状ゴーロと岩溝状滝のミックスを抜け露岩、ハイマツ混じりの草原からの眺望を楽しみ稜線にあがる。
踏跡をたどり午まえにたどり着いた至仏山頂はガスにまかれ雨混じりの冷たい西風が吹き付けているにもかかわらず数十人もの登山者で満ちており早々に退散、狩小屋沢の下降に向かった。

後深沢は中間部が平凡であるが、下・上流部は滝・ナメがまとまりなかなか楽しめるよい沢であった。また楢俣川本流の美しさには強くひかれ、上部をたどり文神沢下降〜水長沢遡行をへて平ヶ岳にいたる山旅をぜひやるべしとメンバーでうなずきあった。( 記録 : 越山 )


(コースタイム)
10月3日 楢俣林道狩小屋橋手前(10:20) − 後深沢出合(11:25) − 中深沢出合(13:45) − 二又(14:20)
10月4日 出発(8:40) − 稜線(11:05) − 至仏山頂(11:35) − 狩小屋沢下降点(12:05) − 狩小屋橋(15:40)