1998年5月21日(木)
宗像
春合宿当日風邪でダウンし、以降も体調が悪く1カ月近く山から遠ざかっていたが、天気の良い日は山へ行きたくてうずうずしていたので、仕事も一段落した平日に久し振りに休みをとって沢に入る。
今回は、大丹波川真名井沢に入渓する。真名井沢は12月のリーダー会で計画を出してあった沢だが、奥多摩で唯一新人との山行用にと残してあった所だ。 「奥多摩123ルート」によると遡行距離が長いので、余裕をもった計画で歩きたいとのこと。遡行時間も4時間となっていたので、早めに出発したが、とりがや橋に着いたのは10時40分。しかし、沢はワサビ田が多く、滝といえる滝はほとんどなく、2時間半で真名井沢の頭に着いてしまった。
天気は快晴。晴れた日の沢は非常に気持ちが良い。10時45分出発。F1まではワサビ田が多く、ただひたすらワサビ田脇の水流を歩く。3mのF1を向かえると沢がゴルジュとなり、2mくらいの小滝が連続して懸かる。水流の中を越え、小鳥のさえずりを聞きながら木洩れ日の差し込む沢を遡行していく。水量比2:1の二俣を越えると本流右俣に5mの魚止めの滝が懸かる。沢に入って初めて滝らしい滝だ。今回は登れそうもない滝に出会ったら巻けば良いと気楽な気持ちで入渓したので登攀具はなにも持たなかったが、滝の右壁にシュリンゲ付の残置ハーケンがあったので簡単に登ることができた。F2の5mの直滝は左に送水管の残骸があり、送水用のコンクリート分離枡の跡がある。ここは左側が階段状になっており、簡単に越える。奥の二俣手前にまた小さなゴルジュがあったが、問題なく越える。奥の二俣を越えると杉の倒木が沢を埋めるようになり、まもなく三又となり、ここは水の枯れた中央を登る。水が再び出てくると突然悪臭が鼻に付く。吐き気をもようす程の悪臭で、すぐ水際にシカの死骸を見つける。今年は例年になく雪が多かったので雪崩にでも巻き込まれたのだろうか。ここを過ぎ、再び土砂が沢を埋め、沢を埋めるガレ場を向かえると沢が明るくなり、ハルゼミの声も聞こえなんとも言えない気分になる。
三又を越えるあたりからやたらと木に巻き付けられた赤いビニールテープが目に付くようになったが、ここ1、2年東京近郊の沢で良くみかける赤テープだ。最近やたらとあちこち巻き付けられているので非常に不愉快だ。
最後の一筋の糸のような5mの滝を左側の細かいホールドをひろって登ると水も枯れ源頭部を向かえる。落ち葉の被った急な泥斜面を息を切らせながら登ると真名井沢の頭に出る。ここからは赤杭尾根の登山道を古里駅方面に向かい、途中から真名井林道目指して尾根を下降し、途中出くわした山道を辿ると、とりがや橋から10分位上の真名井沢林道に出た。(記・宗像)
〈コースタイム〉
車(10:45)〜F1(11:15) 〜二俣(11:35 〜11:50)〜奥の二俣(12:20)〜登 山道(13:25〜13:40)〜真名井林道(14:45)〜車(14:52)