1998年2月28日(土)〜3月1日(日)
L増田・長南・満田
以前から使っていたアイゼン(2本じめのタイプのやつ)が靴に合わず、だましだまし使っていたのだが、ついに堪忍袋の尾が切れて、渡辺さんに売ってしまった。もう、アイゼンのいるような山にいくのはや〜めた。と思っていたのに、ついつい今回の山行に参加してしまったのは人間の業(かるま)というものであろうか。「4本歯のプチ・アイゼンでダメかな?」とも自答自問を繰り返したのだが、やはりまずかろうということで、ワンタッチのアイゼンを買いに行ったのであった。今回はそんな気合いの入った山行であった。
2月28日晴れ
湯元のスキー場のリフトを2本乗り継いで、リフト終点に11:50。ここからいきなり急登だ。幸いトレースもしっかりついているし、雪ももぐらない。息をきらしながらひたすら登るうちにいつのまにか稜線に出る。
前白根についたのは14:40。登れるもんなら登ってみろ、と人を威圧するように、ドーンと本白根がそびえている。行く手にははるか皇海山の方へ続く尾根がのび、機会があったら一度あるいてみたいような気にさせる。
白根山への登山道はこの尾根から右手に別れ、いったん下って避難小屋に到着する(15:30)。我々の他にも数パーティー入っていて、なんだか賑やかだ。
今夜の食当は長南さん。ミートソースに大豆を入れ、チリソースを入れたものがまず出てきた。これは簡単に作れそうで、しかもHOTな旨さが非常に食欲をそそる一品で◎。メインディッシュは餃子入り鍋。餃子の他に白菜、春雨など、いろいろ入っていた。コショウを思いきりきかせて、これまた涙がでるほど美味だった。
3月1日 雪のち曇り
朝から吹雪いていたらしい。小屋のまわりでも結構風が吹いていたので、山頂はさぞかし強風だろうということが予想され、私は早くも逃げ腰になっていたが、「とりあえず行こう」ということで7:30出発。森林がある場所まではさしたる風も感じなかったが、森林限界を越えたとたんやはり来た。猛烈な風だ。雪もとたんに固くなり、アイゼンをつける(よかった、4本歯でなくて)。
風と雪とで目があけていられない。ゴーグルをつけると、ゴーグルに雪と水蒸気がこびりついて凍って、目が見えなくなる(これはゴーグルを新調したばかりの増田さんも同じだったらしい)。
こういう状況になると私ははなはだ情けないことながら、考える能力がぐんと低下する。さながら母鳥のあとを盲目的についていく雛のごとく、前を歩く増田さん、長南さんのあとをヨロヨロついていくのが精一杯なのだ。(こういう寄生虫的おんぶにだっこの山行態度をそろそろなんとかしよう、とは思っているのだが…。)
そうこうするうちに白根山頂に到着(9:30)。そそくさと記念写真をとって下山する(山頂にいったのは我々の他には単独の男性が1人いた)。
避難小屋10:30時着。小屋にいるパーティーの数がぐんと少なくなっている。「これだけひとが歩けば、下山は楽勝だ」などと言いながら、下山開始。
前白根から伸びる稜線にあがったとたんに、雪がかなり深い箇所が出始め、また風で先行パーティーのトレースも消えてしまっていた。特に苦労したのが前白根直前の数百メートル。かなり深い雪の吹き溜まりに行く手を阻まれ、すぐそこに前白根が見えているのに数十分のラッセルを強いられた。
というわけでスキー場の上部に到着したのが*時。思ったより時間がかかってしまった。ここからはスキー場のわきをテクテク下り、バス停に*時着。男性2人は速攻で温泉に入って、ビール片手にバスに乗る。なぜか晴れて、夕陽の美しい戦場ヶ原を横目で眺めながら、帰路に着いたのだった。
<コースタイム>
1日目:湯元(11:00)〜スキー場リフト終点(11:52)〜稜線(13:18)〜前白根(14:40)〜避難小屋(15:30)
2日目:小屋(7:30)〜白根頂上(9:30)〜小屋(10:30〜11:00)〜スキー場リフト終点(16:00?)〜湯元バス停(16:30?)