1997年11月9日(日)
L斉藤・満田・長南・戸ヶ崎・宗像(久)
青梅線の古里駅に8時2O分集合。メンバ-全員早目に着いたので、出発時間は予定よりも早くなる。
道沿いに進むと青梅街道に出る。それを奥多摩方面に進み、古里附橋を右折する。暫く車道歩きとなり、目の前に削られた山肌が現われ心が痛む。ここは昭和石材の採掘所である。
車道の舗装が切れて、いよいよ入川谷沿いの林道歩きとなる。途中で野生のきじに対面したり、紅葉を楽しんだりしているうちに堰堤が現れ、林道終点は間近となる。
林道終点と同時に入川谷の広河原に出合う。ここは河原遊びやキャンプ場に適している所で、今日もキャンプを楽しんでいる若者達がいた。
9時18分遡行開始。11月の沢とは思えない程、水はあまリ冷たくなく軽快である。すぐに沢は右に曲りゴルジュ状となリ釜付きの3mの滝が現われる。ここは右壁をへつって行くがちよっと難しい。その後は水量が少なくなり、堰堤が数ヶ所続くようになる。最初の堰堤を左からまとめて巻いて行く。それを過ぎると沢には全く水がなくなり、伏流を暫く歩く。再ぴ大きな堰堤(地図上の第ニ堰堤らしき)が現われそれから15分程遡行すると水が出現する。この辺リからは苔むした岩と樹林とで日本庭園を思わせる渓相となる。水の出現に喜んでいるのも束の間、左岸に真つ直ぐ落ちる雄大な滝(10m)が現われる。ここは布滝沢の出合であリ、この滝が布滝である。皆で滝の近くまで行って眺めて来た。
布滝に感動しながら本流に戻り、遡行を開始すると、早速3mの滝に直面するこれは左壁を巻いて行く。右岸に枝沢を見て間もなく、布滝と形態が似た8m(F1)の滝が現われ左から大きく高巻いた。これは下から見るとニ段の滝に見えていたがニ段目は堰堤であった。続けて1Om(F2)の滝は、一見右からも巻けそうであるが、リーダーの指示に従い左から巻くことにする。途中ロープも付いておリ問題なく巻ける。8m、1Omの滝を越してホっとする間もなく、右岸に枝沢が入リ、それに気づくや否や、本流の大滝の存在を確認する。滝下まで近づくと、これもまた二段の滝に見える。一段目1Om(F3)を左から高巻き、ニ段目2Om(F4)の滝下に出る。これらの滝は前半の遡行からは想像もつかない。見上げる程高い位置から、決して少なくない水量を落とし見事な虹を作っている。暫し息をのむ。直登が出来るか出来ないかの論議をしながら、我々は迷いもせず右岸を巻いて行く。すぐに岩肌が出ている所があり、ホールドの間隔が大きいため先行したリダーの配慮で途中の木にシュリンゲを下げる。満田さんはそれでも厳しく、大胆にも長南さんの肩に足を騒けて登る。私もどうぞと言われたが少し遠慮した。満田さんの大胆さはやけに清々しい。
どんどん高度を増して登って行くと、突然スラブ状が現われ、長いロープが下がっている。しかし腐りかけているので頼らない方が良いとの指示で、スラブの縦の割れ目をホールドに上手く使って登りきる。そこから滝上に降リるために巨岩の下のガレをザイルで確保して慎重に横切リ、更にザイルに頼って下降する。私は思わず「あー怖かった」と口にした。戸ヶ崎君は透かさず滝上からの様子を見に行き、20mの上に5mの滝が存在することを伝えてくれた(直登する人のためにと)。高巻きに要した時間約50分。その先は大きな滝もなく緊張惑がほぐれ始めた頃、沢は1:1 (水正2:3)のニ股となる。どちらが本流なのか迷ってしまうが、沢の形態、地図、ガイドブックから、赤テープが付いている左の沢を溯ることにする。ここで昼食を取リ、12時55分出発途中に荒れたワサピ田があり、それを過きると3〜5mの直登可能な滝が続く間もなく仕事道が現われ、沢は薮に覆われる。そこから仕事道を使って登山道に出て、鳩ノ巣駅まで一気に下る。
仕事道は、所々に分かれ道がある上に肝心な道は伐採後の木々で覆われていてはっきリしないので要注意。
鳩ノ巣駅に着くと、即、生ビ-ルの宣伝が目に入る。メンバー全員意見が一致し、ジョッキ片手の生ビールで乾杯する。やっぱリ生は旨い!(記:宗像久)
<コースタイム>
古里駅(8:16)-古里附駅(8:27)-林道終点・広河原(8:55)-入渓(9:18)-布滝沢出合(10:07)-F1(10:44)-F2(10:56)-F3・F4(11:08)-F4滝上(11:55)-二股・昼食(12:10〜12:55)-遡行終了(13:08)-登山道(13:45)-鳩ノ巣駅(15:00〜15:10)