1997年10月10日〜12日
L越山・斎藤・西
前夜、10時40分八王子集合、中央道で長坂ICへ。1時、駒ヵ岳神社駐車場着。当然のことでフランクフルトで痛飲する。
10月10日(金) 快晴
8:20出発、渓谷道をいく。左手に旭滝・神蛇滝など見事な滝が所々に見える。水はエメラルドグリーン、観光気分で大変気持が良い。渓谷道が終る不動滝着(10:15)。
以前、黄蓮谷パーティが入った時は、右手の林道からここに入渓したそうだ。我々は踏み跡をたよりに左から巻く。そして入渓(11:10)。
本谷の下は徒渉とへつりが主となると予想していたのだが実際は巻きが多い。すぐに直登不能の滝があらわれ、三人とも何も考えずに右から巻き始める。これが失敗。地形図をよく見ると、右手には岩壁マークがありどうやら正解は左であったようだ。滝を巻いても下に降りられず、上へ上へと大きく巻くことになる。仕方なく少し悪いところを2回の懸垂で川原に戻る(11:30-13:30)。
その後も数度の巻きがあるが、たいしたことはなかった。しかし尾白川は美しい。磨きあげられた花崗岩の滝、ナメ大岩、エメラルドグリーンの水、そして紅葉風のない快晴の空、役者はすべてそろった感じだ。私は沢よりも川が好きである。調子が出てきたところで鞍掛沢出合着(3:10)
二泊の山行なので急ぐこともないとのことで、ここをテン場にする。ここは最高に良いテン場で満天の星空の下で最高の焚火をし最高に旨い酒をのむ。当然和牛大量に有。
コースタイム
神社(8:20)-旭滝(9:00)-神蛇滝(9:35)-不動滝(10:15)-入渓点(11:00)-大巻き(11:30-13:30)-鞍掛沢出合(3:10)
10月11日(土) 晴れ・風少し強し
起床(4:30)、出発(6:30)。ここから黄蓮谷の出合までが最も綺麗な所である。少しいやな所にはトラロープがついている。しかし我々はここでも一か所巻きに失敗、足場の悪い所をヒヤヒヤしながらトラバース気味に越えた(7:50)。
少し行くと左から沢が入る。これが黄蓮谷かと思われた。さらにいくと間違いと判明黄蓮谷出合(9:00)。水量比(1:1)
さて、尾白川本谷であるがここからは今までとうって変わってゴーロ歩きが続く。三人とも写真を撮る回数が急に減る。アンチョコにある曝流帯と言うのも大岩の間から水が落ちている程度である。ただひたすら大岩くぐり巻きに終止した感じだ。リズムが出ない。しかし左の坊主中尾根のスラブ、右の鳥帽子中尾根側壁は見事だ。谷は広く明るい。紅葉も丁度良いころだった。
さて大岩くぐりが終了するとこの谷のメインである30m大滝が現れる。三人とも即座に巻く事に同意。右から巻きはじめるが明瞭な踏み跡があり非常に楽に巻けた(1:20)
その後は源頭の様相。所々につららが出来ていた。稜線(2:40)上に出てみると風が非常に強く七丈小屋まで行くのを諦めて六合目石室に泊まることにした。(3:05)先客としてセフィルスの皆さんがおられた。水場を教えて頂いたりしてお世話になった。ここで斎藤さんが勇気ある行動に出た事は特筆すべきでしょう。詳細はやる気茶屋で越山または西まで。この晩は稜線なので大変冷え込んだ(2600m付近)。はじめてレスキューシートを使用したが大変暖かい。佐藤さんが仰っていた通りです。ちなみにここで炊いた飯は涙がでるほどまずかった。
コースタイム
起床(4:30)-出発(6:30)-黄蓮谷出合(9:00)-大滝下(12:26)-大滝上(1:20)-水が枯れる地点(2:00)-稜線(2:40)-六合目石室(3:05)
10月12日(日) 快晴
起床(4:30)出発(6:30)。朝シューズ、スパッツがかちかちに凍りついていた。仙丈ヵ岳・北岳・鳳凰三山・中央アルプスがよく見えた。それらの前をガスが流れていく様はなんとなく神々の黄昏というべきか。または『もののけ姫』のシシ神の登場シーンと言うべきか。私は頭の中が真っ白でした。斎藤さんは北岳が大変お気に召した様で満面に微笑を浮かべていた。甲斐駒ヵ岳山頂(8:10)。三人で握手。リーダーの越山さん有難うございます。
ここから黒戸尾根を下山。ポカポカ陽気の中各自のペースを守る。私は途中で栗拾いを楽しんだ。家でゆでて食べたら大変旨かった。秋の味覚はキノコだけではない。
コースタイム
石室(6:30)-甲斐駒ヵ岳(8:10)-七丈小屋(9:50)-五合目(11:05)-刀利天狗(11:30)-笹平(12:30)-駐車場(3:05)
〜まとめ〜
尾白川本谷は少し期待はずれでしたが、それ以外は大変満足のいく山行でした。私は初めての南アルプスでしたがさすがに山のスケールが大きい。機会があれば今度は黄蓮谷に...と思っています。(記:西)